林業地の見学へ行って来ました。

10月1日~2日にかけて、吉野林業(奈良県)と北山林業(京都府)へ生態水文学研究所と生態社会学研究室のメンバーで見学を行いました。

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本多静六は吉野林業を一環して称揚していたと中村賢太郎に言われていますが、日本を代表する林業地です。300年生のスギは圧巻でした。林業は急傾斜地での生産には最も合理的であることを感じさせられました。


翌日は、京都府の北山林業地へ。

磨き丸太の材料となる小径木。床柱のために何メートルも枝打ちされた高林仕立の林を見学しました。


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数寄屋造りの流行と共に一大生産地となった北山林業であり、都の近郊という立地により成り立っていた林業地です。30から40年伐期、肥大させないために、強度枝打ちする非常に特殊な形態です。ただし、このかたちは比較的近年のものであり、昭和初期にはアカマツなども生えており マツタケなどによる林産物収入が1/3ほど占めていたそうです。高度経済成長期の住宅需要の拡大に伴い、 磨き丸太に特化した林業へ変化したそうです。

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化粧垂木のための台杉仕立の林も見学しました。庭園樹としても良く見るものです。

2日目の朝は春日大社を散歩しました。残念ながら台風の影響で立ち入り禁止の部分も多かったです。

GISメモ

全国植生と標高1kmメッシュデータは、「全国植生・標高.shp」として作成した。